不思議な宿・Shalom
前回の本音でも少し書きましたが我が家は夏の終わりに信州・安曇野にあるシャロム・ヒュッテという所に行ってきました。 安曇野に行きたくて宿を探したらここだったってパターンではなく、 どうしてもここに行きたくてとりあえず2ヶ月以上前に予約して行く1週間ぐらい前に場所を調べたら安曇野だったってわけです。 なんでもここはなかなか予約が取れないと聞いていたので8月の宿泊予定が出たらすぐに予約をしました。
実際行ってみて、書きたいこと、伝えたい事は山ほどあるのですが、かあちゃんの言葉でどこまで伝えられるか、伝えきれるか、と考えれば考えるほどありきたりな文になってしまいそうなので今回はとうちゃんに頼ります。 とうちゃんが仕事場で今回の旅行について文にしたものを見せてもらったのでそれをそのまま引用します。 とうちゃんごめんね。 そしてありがとう。
少し立ち止まって、考えたい事
夏休みを利用して家族で旅行へ行ってきました。 そこではいつものいわゆる「観光」とは全く違う体験をすることができました。
今回私は長野県安曇野にあるShalom(シャロム:ヘブライ語で平和と言う意味)というペンションに泊まってきました。ここでは今話題のマクロビオテック(一言では語り尽くせませんが、あえて一言で言うと「玄米穀菜食」)の料理を食べる事ができます。料理に使われる食材は全てここの畑でとれる無農薬有機野菜です。また、ヨガやいろいろな自然体験活動をすることができるのも特徴です。 オーナーの臼井さんは26年前に100%廃材を使ってこのペンションを建て、以来少しずつ増築したり畑を増やしたりしてきたそうです。
一番印象に残ったのは「夜の雑談」です。夕食後、8時頃になるとオーナーの呼びかけで宿泊者がダイニングに集まりました。 6家族で20名ほどいたでしょうか、それぞれが自己紹介とここに来たきっかけを話し、「雑談」がスタートしました。 部屋に戻っていくのは自由、小さな子供は次々に眠りについていきました。
この変わった宿に来る人たちです。 仕事や経歴も様々でした。 30歳でサラリーマンを辞め、以後6年間バックパッカーで世界47カ国を旅した男性。 癌でありながら、病院の治療を受けずに自然療法を行っている女性。 インドの瞑想法を伝え歩く人。 ヨガ教室、マクロビ料理教室の先生。 シュタイナー教育を実践する幼稚園の先生。 ペンション経営&海外移住を目指す大工。
「雑談」は夜中まで続きました。自分の経験や夢を語り合いながら、時には宗教や文化、教育などについて議論になることもありました。お互い初対面でありながら、自分の考えをはっきりと明確に伝えてきます。 日頃からよく本や記事を読み、ものを書いたり話したりして人に伝えることに慣れていること、じっくりと考えながら生活している人が多いことが分かりました。
「雑談」は様々なテーマについて話が盛り上がりましたが、終始大切にされたのは「バランスと調和」でした。どんなテーマも一つの側面から見て話されるのではなく、必ずその反対にあるもの、あるいはマイナーの視点が忘れられる事はありませんでした。自分本位ではなく、視野を広げて考えること。 人のせいにするのではなく、自分を見つめ直すこと。これが大事。
オーナーの臼井さんは言います、「人も物も考えも、全て循環する事が大切」。 草ぼうぼうの自然の畑の中で赤々と成るトマト、野菜は葉も皮も丸ごと食べ、やむなく出た生ゴミも土に還して肥料にする。 自分が得た多くの知識と経験は、実践を重ねて、そして人に伝える。そうして次につながっていくのです。
自然に還らないプラスチックのおもちゃで遊び、食物の大切な部分を捨てたり残り粕と農薬と添加物のかたまりを食べ、祖父母の知識と経験が伝わらない家庭で暮らす。 こういう「悪循環」の社会で生きている子供達が昔のこどもたちと比べて明らかに変化しているのも納得がいくような気がします。
とうちゃんの原稿はここまでです。
我が家も今年に入り、シュタイナーを知りほんの少しではあるけれど取り入れ、 無農薬野菜を高い値段を出してでも個人宅配で取る意味を知り、 玄米を食べ始め、マクロビの世界を知り、 自然療法の世界を知り、 ほんのわずかながらも自家菜園をし始め、 そんな生活に変わりつつあった我が家にとってのこの旅は特別なものとなりました。 かあちゃんの人生観が変わりつつあります。 そして最近とうちゃんに切に訴えていた”インドに行きたいー!!”もさらにさらに高まりました。
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